店でピアノを弾いていると、よくある会話。
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こんな時「よく解ったね」と感心される事が多い。しかしこちら側は、実は
鼻歌以外の様々なファクター(直前まで弾いていた曲・お客さん
の年齢層や服装・話し方etc)を大きなヒントにして推理し、目指す曲の
ジャンルや年代を選り分けて曲名を察知していく事が多い。
たとえ歌って貰えない時でも、やはり上記の手掛りと共に演奏者の性別や使用楽器、
どんな場面でその曲を聴いたか、大まかなテンポ感、曲想(楽しい・悲しい等)
を聞き出して類推していって、その曲に辿り着く事が多い様に思う。
それは丁度、ちょっと前にに話題になった無料ソフト「アキネイター」の
音楽版を地でやっていくようなイメージだ。 アキネイター
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ちょっと前に見かけた話題。
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当時、この鮮やかな一発解決ぶりはネット上で話題を呼んだ。先程調べたら
この遣り取りがされたページの閲覧数は現在75,222回を超えていた。
この場合も回答のキモは「ちゃららららんららん」だけで無いような気がする。
そのサイトの主力ユーザー層や質問日時、質問者のユーザーネーム、質問当時
TV等でよく流れていた曲etc.が回答を導き出す手立てになったのではないだろうか。
また上記のサイトに限らずYouTubeに日本語で「教えて 曲名」と入れたり
"what's the name of this song" " What's the Title of This Song "
と入れると、夥しい程の多数の音源(解決率はソコソコだが)が出てくる。
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曲名が解らない、このフレーズ何だっけ、というもどかしさは
心の何処かに置き忘れた小さなささくれのようなもので、誰もが
一度ならず経験していると思う。記憶の小さな疵と云うべきか。
大抵は答えを見つけたりその事自体を何時の間にか忘れてしまったりする。
しかし何の手懸りも無い儘メロディーだけがエンドレステープ(死語)状態で
グルグルと脳内を駆け巡り始めたら、、これはもうご愁傷様という他は無い。
曲名をどうしても知りたい!という人の為に、次のサイトを紹介しておこうと思う。
midomi
このサイトの恐るべき点は 鼻唄検索機能 があるところだ。またSNS機能も
備えておりワールドワイドなユーザー層(と言っても米サイトなので英語圏の人
が多い)がサイト内で楽しんでいる。肝心の「曲名教えて~」については、
洋楽系の問いの方が望みがありそうだ。(参考サイト:Wiki)
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実は電気羊にも長年に渡る「あの曲名、何?」という曲がある。
手懸りは《ヴァイオリンとピアノの二重奏→クラシックらしい》
という推測と、ヴァイオリンのワンフレーズのみ、だ。
その曲は、遥か遠い昔の思い出と結びついている。
ベビーベッドの木の手摺の感触。暖かく澱んだ空気。
ベッドの上でグルグルと廻り続ける玩具(そう言えば
あの玩具の名前は何なんだ!)の微かな記憶と共に、
今もひっそりと記憶の片隅に佇んでいる。
きっと当時、家人がレコードか何かでその曲を何度も
聴いていたのだと思うが、尋ねてもさっぱり解らなかった。
人生でいっとう最初に出会った曲… 記憶の奥の小さな疵。
(今度midomiに登録して唄ってみようか・・・)
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最後に。つい先日、店でこんな遣り取りがあった。
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時には、こんな解決もある(ラッキー♪と言うか、…何と言うか)。
text by 電気羊