6/28/2009

" Windy Lady " ~サーカスタウンの女神達へ~


歌: 山下 達郎 アルバム「 CIRCUS TOWN 」より RCA Record (RVL-8004)











『 ちょっとでいい、都会(ここ)から離れたい。
疲れちゃったのかな?…私(涙) 』

彼女は一足早めの夏休みを取り一人リゾート地に来た。
現地の人々の笑顔、砂浜を素足で歩く感覚。
波の音、そして海を渡り吹きつける「風」。
忘れかけていた記憶が蘇る。

『 あの頃聴いた「達郎」はもっと太陽が眩しかった 』

"Windy Lady"
~力強い歌声は都会人の情感。
「風」が「都会」を吹き抜けるさまは清涼感溢れ、
クールな都市が浮かび上がる~

海風が彼女の身体を通り抜け日々の悩みを薄れさせてゆく。
そして心の中の「もやもやした物」を優しく運び去る頃━━
海風は夕凪へと変わっているだろう。


曲想をショート・ストーリー風(?)でつづった本レビュー。
男女雇用均等法によりそれまでの世代より「結婚・出産・仕事」が自由に行えるようになった世代で
「アラフォー【 AROUND 40 】」と呼ばれる40歳前後の女性を意味する彼女ら。
キャリアを積んで社会的・経済的地位を手中にした筈の彼女らは人生の岐路に立ち、
再度自分自身を見つめなおす。そんな彼女らが未だ若かった頃聴いた曲。
当時描いていた未来の青写真と現在を照らし合わすと...。

最後の結びはこの世代より下の世代にもご存知と思われる、
某鉄道会社のCMで使われた曲の歌詞を連想せざるえないかと??