歌:山下達郎 アルバム「CIRCUS TOWN(1976)」より
RCA RECORD CRVL-8004
梅雨明けの空に突き抜けていく歌声は空の青い部分に溶けていった。
荒削りの部分があるものの、あの「抜けていく感じ」は
「挑戦者」のみに与えられるものなのであろうか?
ステージの光じゃなく、太陽の光でもない、あの光の向こう側...
恐らく、音が光に変わる瞬間なのかもしれない。
"音楽性の力量を海外で試したい"という意思で作られた、山下達郎の1stアルバム。
『そうじゃないんだ、僕のいるのは…』
上記の本人の気概を感じさせる曲中の一節です。
自信だけではない、自分自身への問いや不安。
そんな想いはメロディとなり、溢れる情熱が歌詞を導いていきます。
気負いの無い自然な形で表されたそれらを優しく包み込むバックコーラス隊。
そして天へ翔け上がるかのように曲は眩い太陽となり聴く者を照らす…
8月。各地でスポーツの祭典が行なわれます。
選手が個々の力を互いにぶつけ合う場。力を発揮する者・出来ない者…
結果はそれぞれでも、各選手のプレーは見る者の『希望』となるでしょう。