8/09/2009

がんばれ、ファンク高校野球部


先月の29日、"夏の甲子園" 第91回全国高校野球選手権大会の
東東京大会予選を観るために神宮球場へ出掛けてきた。
決勝戦。帝京高校 対 都立雪谷高校 の試合だ。

球場へ着いたら、既に8-0になっている。帝京側のリードだ。
しかし決勝戦だけあって、点差にもかかわらず大半の席は埋まっており、
2回戦や3回戦と比べて観客の熱気が格段に違う。
"雪高"こと雪谷高校側のスタンドに座り、観戦した。



帝京の打線が止まらない。
開く一方の点差にもかかわらず、尚も犠牲バントや
スクイズを執拗に決めてゆく帝京選手たちに
雪高側の選手も観客もなす術がないといった風情だ。

・・・・ついに、20点の大差がついた。

それでも雪高サイドの観客はその殆どが席を立たず、
「がんばれ、雪高!」「次の回はイケるよ!」等の
熱い声援が引切り無しに飛ぶ。

試合終了。24-1のスコアだった。
帝京選手にも雪高選手にも分け隔てなく贈られる
観客席からの惜しみない拍手は、夏空にも似て、
爽やかだった。



ところで。
試合以外でひとつ気になったことがあった。
ブラスバンドが演奏する、応援歌の選曲である。
当日 両校のブラバンが演奏した曲目をザッと挙げてみると、
"タッチ(85'-87')"  "サウスポー(78')"  "狙いうち(73')"
"ルパンⅢ世のテーマ(77')"  "スキスキソング(69')" "宇宙戦艦ヤマト(74')"…

その殆どが古いアニメソング。新しめ?の曲でもせいぜい
"夏祭り(90')" か "どか~ん(90')"位だ。
(↓当日携帯で撮った動画)




これも様式美の一つなんだろうか。よくは判らないが
再放送すら観たことがないであろう年齢の彼らは、
どんな気分で歌っているのだろう?

それに 応援曲なら、もっと、こう・・・
アッパーで熱い曲の方が向いてるんじゃないのかなあ?
キレと躍動感がみなぎる、エネルギッシュな。。

…という事で、
≪もしも自分が高校音楽教師だったら…≫
と、妄想しつつ、応援曲をピックアップしてみた。


1番、センター。
Funkadelic - Get Off Your Ass And Jam
(小柄で素早いイメージ。この曲で先陣を切って塁に飛び出せ)
   
2番、セカンド。
PRINCE - D.M.S.R.
(器用で多彩な業師。独りで何でもこなす役回りなら、Princeだ)

3番、ショート。
The Ohio Players - Sweet Sticky Thing
(ハンサムでモテモテ、優雅な身のこなし。相手ピッチャーをも翻弄するぞ)

4番、ピッチャー。
James Brown - Super Bad
(いわゆる"子供の頃からエースで4番"。怪物といったら矢張り…)

5番、キャッチャー。
Sly & The Family Stone - Underdog
(大柄なイメージ。ドーンと構える長距離砲はまさにこの曲のイントロ部分)
  
6番、サード。
Mandrill - Ali Bombaye (Zaire Chant) II
(ムードメーカー&お祭り体質。キレのあるラテン・フレーバーで畳み掛けろ)
   
7番、ファースト。
Bootsy's Rubber Band - Stretchin'Out
(ノッポで左利き。少し甘えん坊な気質は何故かブーツィーのイメージとシンクロする)

8番、レフト。
Parliament - P.Funk (Wants To Get Funked Up)
(ゆったり構え、イザというときにも慌てない不動の心。もう下位打線とは言わせない)

9番、ライト。
Rufus Thomas - The Funky Chicken
(テンネン系ながら彼の身体能力はチーム随一。相手チームを幻惑させる業だってピカ一だ!)



どうだろう。かなり、強そうじゃないか。
甲子園だって、夢じゃないぞ…


そこで知人に「どう、このラインナップ?高校野球部の応援曲」と
自信たっぷりに見せた途端、鋭い指摘が飛んだ。

「何これ。全部古い曲ばっかりじゃない。選手は幾つなの?(笑」