The Village Stompers(1963年作) 邦題:「ワシントン広場の夜は更けて」
最初は、どこか切ないバンジョーの響き。
半音づつKeyが上がるにつれ楽器が増え、 賑やかなディキシーランド・ジャズに様変わりし、
最後にはまた寂しくフェイド・アウト… という見事なアレンジが印象的な曲。
この広場はニューヨークのグリニッジ・カレッジの 中心部に位置している。
ある時期 様々な芸術家やビート族達がこぞって集った、所謂ボヘミアン的要素が濃い地区だ。
…しかしこの曲が発表された頃にはそのムーブメントも下火の一途を辿っていた。
"ブームの到来と終焉"といった、ある種の侘びしさのようなものが
この曲のイメージやアレンジともどこか通じているような気がする。
冒頭の泣かせる日本語詩(抜粋)は漣健児によるもの。
パラダイスキングやダークダックスのカヴァーは日本でもヒットした。
特に団塊世代の人には馴染み深い曲のようだ。
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余談だが、
この曲と某洋酒メーカーの昔のCMソングとを
混同して記憶している人が結構いるようだ。
聴き比べると、成る程よく似て…
ほぼ同じBPM × 隣り合ったKey × Bounceしたアコギの伴奏、
大きく捉えた時のメロディーラインの山 × etc,etc。
一つ二つの共通項ならば大した事は無いのだが、
それらを全て"合わせ技"にすると、
アラ不思議。
"他人の空似"とは、まさに言い得て妙だろう。。。