クラシック音楽の演奏会の場合、
演奏される楽曲が前もって告知されていることが多い。
そして、クラシックを志す者にとっての《演奏会》は、
娯楽のためと言うよりは勉学のために聴きに行く事が多いように思う。
その日に予定されている楽曲を確認したら…
まずは楽譜を買い、大抵はその曲のアナリーゼ(楽曲分析)をし、
出来れば色々な演奏者のレコードを聴き比べたり少しサワリを弾いてみたりして
その曲を自分なりに把握した上で演奏会場に赴く人が少なくないのではないだろうか。
また、楽曲以外でも その当時の時代背景や慣習を調べたりする事も重要なポイントに成り得るし、特に
オペラ等の総合芸術などは前もった下調べが無いとその魅力を見逃してしまう事もあるかも知れない。
自分の場合、ずっと上記の方法で様々なクラシックの演奏会を聴きに行っていた。
そして一旦このやり方がデフォルトになってしまうと、
…困ったことに、その"変な癖"が中々抜けないのだ。
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中学、高校に入ってクラシック以外の洋楽も聴くようになり、
所謂"外タレ"のコンサートにもちょくちょく行くようになった。
洋楽のライブの場合、
演奏曲目が予め告知される…なんてことは殆ど無いのが当たり前だが、
前述の"変な癖"が染み付いてしまっている自分にとってはそれが不安材料だった。
そこで、以下の前準備を毎回、最低限のノルマとして自分に課していた。
◇そのアーティストの最新アルバムは当然聞き込む◇
◇そのアーティストのヒット曲も、当然聞き込む(出来れば全アルバム&12inchも聴いておく)◇
◇そのアーティストの"お約束(コール&レスポンス等)"も前もって把握、暗記しておく◇
◇そのライブでやりそうな曲を予想してライブ用のカセットテープを作り、ガンガン聴き倒す◇
◇そのツアーのライブが日本以外であったかどうかを調べ、可能な限り
セットリストを始めとする"前情報"を収集する(PCが無い時代はこれが一番大変だった)◇
Q1.『そんなに入れ込んだら、逆に楽しめないんじゃない?』
→いやいや…それ位しないと安心してライブ会場に行けない。。
Q2.『…もしかして、ヲタク気質アリ?』
→そ、そうかもしれない。。
今思うと、前もって準備をする事によって、
"そのライブを余すことなく喰らい尽くせないのではないだろうか?"という
漠然とした不安感を少しでも払い除けようとしていたように思う。
又その準備をする事で、来るライブへのワクワク度を
自分なりに更にアップさせてようとしていたのかも知れない。
丁度、クリスマスを心待ちにする子供の様に。
丁度、宝くじを手にして微笑む、大人の様に。
Q3.『そういう人が、チケットを入手する方法は?』
→それはね…(話せば長くなるけど)。。
…ということで、続きは10月11日に書こうと思う(注:更新は来週以降もあります)。
"たかが一公演、されど一公演。(チケット入手ルート編)"
20年以上前の"チケット争奪戦"の様子を思い出しながら書こうと思う。
良かったら、見てやって下さい。m(_ _)m