11/01/2009

芸術の秋、ジャケ買い?の秋



「好きな音楽家は?」と尋ねられと困ってしまう。
しかし、「好きなアルバム・ジャケットは?」と問われれば...?
恐らくこう答えるだろう。


【 Mercury (MGC-606) のOSCAR PETERSON PLAY DUKE ELLINGTON 】


これはOSCAR PETERSONが色々な作曲家の曲を演奏するシリーズで、全部で10タイトルあります。
基本的にはジャケットは

①全て色違いで、

②タイトルが「 OSCAR PETERSON PLAY~(作曲家)」と作曲家名が違う点。

細かい部分では、4タイトル[ OSCAR PETERSON PLAY Cole Porter (MGC-603)、Irving Berlin (MGC-604)、George gershwin (MGM-605)、Duke Ellington (MGM-606) ]がMERCURY RECORDより、
残り6タイトルは CLEF RECORDから(ただしMERCURYの4タイトルもCLEFからカットされています)。

なので③ジャケット左上の所のレーベル名が違います。




④CLEF盤ではレーベルの隣に【 muenster-dummel HI-FI recording 】とあります。

「これは録音に違いが?」と思いますが、プロデューサー:NOMAN GRANZ のジョークで彼が好きなチーズ(デュメル・チーズ)から「ヨーロピアンなサウンドをお楽しみ下さい」といった感じ。
また、印刷が間に合わなっかたのか?時折【 Hi-Fi recording 】という「シール」が貼ってあるものも在るようです。





David Stone Martin (1913-1992) 

先程のOSCAR PETERSONのアルバム・ジャケットのイラストレーター。CLEF ,MERCURY,dail等に100点以上のジャケットのイラストを手がけたと言われる。
彼のイラストの特徴と言えば、大胆な構図、楽器や演奏家の特徴を捉え演奏をイラストでイメージ出来る表現力、そしてアメリカの画家:Ben Shahn (1898-1969)を彷彿させる繊細な『線』の使い方は素晴らしいとしか言いようがないものです。


近年ではネットにて音楽をダウンロードし音楽を楽しむというのが主流ですが、レコードやCDのジャケットで音楽を選び楽しむというのも(ジャケ買い)なかなか楽しいですよ。
また、David Stone Martin の画集も出ているので秋晴れの日には街に足を運んでみるというのも、楽しいかも??