Sid Viciousが映画『The Great Rock 'n' Roll Swindle(1980公開)』の中で唄った曲。
マルコム・マクラーレンによるエゲツない演出も相当目を惹くが、今回は歌詞に注目して欲しい。
SID VICIOUS - MY WAY - Youtube |
兎にも角にも " ウハw やっちまった!" 感が強い出来映えだと思う。動画サイトの
コメント欄に、未だに大絶賛と大ブーイングの嵐が吹き荒れている事からも、このテイクが
今もって様々な人々に影響を与え続けているらしいことが窺える怪作だ。
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さて、お次は馴染みの"The Voice"ことFrank Sinatraのヴァージョンをお楽しみ頂きたい。
彼が歌ったこの曲は米シングルチャートに124週にも渡り載り続け、その結果、彼の代表作
の一つになった。「シナトラ=マイ・ウェイ」と連想する方も多いかも知れない。
FRANK SINATRA - MY WAY - Youtube |
人生の円熟期を迎えた一人の男の生き様が、感慨深げに語られてゆく。
シナトラに次いでプレスリーが歌い、パバロッティもが歌い、ついでにジプシー・キングスも
布施明もがこの曲を熱唱した。在ろう事かフィリピンでは「マイ・ウェイ殺人」が多発しており、
皆この曲を歌う時は命がけだと云う(ソース:インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙)。
人の心を掴んで離さない曲「マイ・ウェイ」。メロディー、歌詞、曲構成のどれをとっても
歌う者にとっては正に"ツボ満載"の楽曲なのだろう。そして、シナトラ版の「マイ・ウェイ」を
愛する者にとっては、恐らくシド・ヴィシャスの歌う「マイ・ウェイ」は許せないのだろうと思う。
しかし。
シナトラヴァージョンのこの曲も、実は " ウハw やっちまった! " なのである。
それも、シド・ヴィシャスヴァージョン以上の。。。
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…それでは最後に、原曲の歌詞を味わって頂きたいと思う。
(少々長いですが、ストーリー仕立てなので全部載せます。ご勘弁の程何卒…;)
CLAUDE FRANCOIS - Comme d'habitude - Youtube |
気だるい日常への倦怠感。 いつしか心が離れてしまった恋人(妻かもしれない)。
その一々に心を苛まれながら、毎日をやり過ごす男の遣り切れなさが伝わってくる歌詞。
原詞とシナトラ版との乖離に比べたら、シド版はシナトラ版から少しはみ出た程度だ…
『「マイ・ウェイ」の原詞…元々ははこんな内容なんだよー 知ってたー?』と、
フランス国籍の知人に教えられた時の驚きはかなりのモノだった。
どうしてこうなった?
まず、ポール・アンカがこの曲を知り、シナトラに捧げたことがきっかけだ。
その際、アンカはこの曲に丸っきり違う意味の、シナトラに合わせた歌詞を載せたのだ。
そして この事自体は特に隠されている訳でも無く、キチンと調べればすぐに判ることだ。
しかし、書籍や楽譜(又はサイト)に依っては「英訳:ポール・アンカ」となっており、
その曖昧な書き方とシナトラ版の絶大なヒットによって原曲が埋もれてしまったのだった。
21年間の人生を全速力で駆け抜けた若者の「オレの生きる道」。
様々な事柄を"オレ流"でやり切った元銀幕スターの「私の生きる道」。
そして、上手く行かない日々と愛の行方を耐え続ける男の「僕の生きる道」。
貴方は誰の生き方に最も共感しただろうか。
そして、「貴方の生きる道」とは・・・