ジレンマ
さまざまな音楽を心ゆくまで聴き倒したい…と思っても、現実にはお財布の中身と
相談しながら少しづつレコードその他の音源を買い求めてゆくことが多い。最近は
ネット上で検索すれば有名処の演奏なら拾える場合があるが、それでもアルバムを
通して聴きたいとなると全曲を探し当てることは至難の業だ。さて、どうするか…
♪カネのある時ゃヒマがない
ヒマのある時ゃカネがない
兎角この世は ままならぬ♪
（九ちゃん音頭/坂本 九 作詞:靑島幸男 作曲:ダニㅡ飯田）
…青島幸男はよく言ったもので、電気羊もこの状態になって久しい。学校を卒業して
幾年かは自分が働くペースを見つけられず、とりあえず頼まれた仕事をジャンジャン
請け負ったところ、文字通り♪金のある時ゃヒマがない～♪状態になった。 次第に
じっくり音楽と向き合う時間が削られ、レコードその他を購入しても肝心の音楽聴く
時間が無くなり、仕舞いには体調を崩してやっと仕事を選びセーブする術を覚えた。
さて、今度は一変して ♪ヒマのある時ゃ金がない～♪ 状態になった。幸い
自宅に音を出す環境を確保してあるのでそちらには不自由が無いのだが、
色んな音楽を聴き散らかそうと思っても音源を買う財力が極端に落ちた。
図書館を自分のレコード棚にする
そういう時に役に立つのが図書館だ。昨今はレコードを貸してくれる図書館はほぼ
無くなってしまい、又オリジナル盤等の良音源は望むべくもないが、CDでなら聴く
ことが出来る。少しマイナーな曲は置いてなくてガッカリする事も多いが、それでも
ネットで音源を漁るよりはまだ選択の余地がある。何より、公共の施設なのでタダだ。
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実際にはどうするか
誰かの音源を聴きたい、あの曲を聴き比べたいと思ったら、まずはここにアクセス。
東京都公立図書館横断検索公式HP
試しにここでは「あなたと夜と音楽と」を窓に打ち込んで検索してみて欲しい
（この時点では地域は限定しない）。個々の図書館からの検索結果ゆえ、重複
しているCDがかなり多いもののそれでもマル・ウォルドロンから松尾和子、
果ては全く知らない人や畑違いの人の意外なCDまでを一度に知ることが出来る。
この時点で東京都が持っている資料を確認したら、次は地域の吟味。図書資料は
都内ならばどこの図書館にでも発送してくれるが、視聴覚資料に関しては個々の
区(又は市）の図書館まで向かなければ借りることが出来ないから少し面倒だ。
そこで自分のヒマ度とそのCDに対する熱意度を秤にかけて「コレを聴く為なら
ここまでなら行ける！」という地域を絞り込む。
同じ区（又は市）内の資料ならば、その区の一番行きやすい図書館に全てを集めて
一度に借りる事が出来る。因みに電気羊の場合は世田谷区、目黒区、品川区、大田区、
港区、中央区、新宿区等で図書カードを作り、不定期ながら巡回して聴きたいモノ
がそこにあれば借りに行っている（どんだけヒマなんだ…）。
借りられる資料の数と貸出期間は区や市によってまちまちだ。例えば目黒区の場合
一度に借りることが出来る最大数は２０点。貸出期間は２週間だが、PCで丸々２回
の延長が可能で他に予約者が居なければ最長６週間借りっぱなしに出来る。
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「九ちゃん音頭」の続きの歌詞はこう締めくくられている。
♪愚痴は止そうぜ 陽気に歌おう それがね それが浮世という物さ♪
九ちゃん音頭 Youtube