ラ・ボエーム
パリのセーヌ川沿いにあるシャトレ座にて
上演された貧しい画学生を題材にしたオペレッタ
『ムッシュ・カルナヴァル』(1965年)の主題歌。
ジャック・プラントが作詞、シャルル・アズナヴール
が作曲したというシャンソンの名曲である。
シャルル・アズナヴール
アルメニア系移民だったシャルル・アズナヴールは
七歳で初舞台を踏み、その後は歌や芝居の修行に明け
暮れる日々・・・、そんな青春時代を過ごしたようである。
エデッィト・ピアフに才能を認められて最初は作詞家として、
次にソロ歌手として世間に名が知られるようになったという。
ピエール・ロッシュやフローランス・ヴェラン、ジョルジュ・
ガルヴァレンツ、フランソワーズ・ドラン ロベール・ギャル
それにジルベール・ベコー・・・多くの作曲家・作詞家とコンビ
を組んでは次々と作品を発表した。とても精力的な人だ。
::
「 私はポエジーのない歌は嫌いです。歌というものは
その内容が何かひとつ大切なことを述べていなければならない
と思います。さもなければ存在する意義がありません 」
" Charles Aznavour max20 " Barclay France - King Record (1971)解説より
俳優としてのキャリアでは1979年ギュンター・グラス原作の
『ブリキの太鼓/Die Blechtrommel』での演技が強く記憶に
残っている。個性的な俳優陣の中においても異質な存在感があった。
La bohême
あの頃 二人とも貧乏だった
僕は画家になる夢を抱いていた
よく 君をモデルにしては
その美しい胸や腰の輪郭を
夢中でデッサンしたものだ
何かに憑かれたように
キャンバスに描き続けて
夜を明かすこともあった
いつでも二人は一緒にいて
夢を信じて止まなかった
芸術に憧れて哲学に酔う
そんな自由の香りに満ちた
空気がパリには漂っていた
あの頃 僕たちは同じ時代
同じ空気を吸って生きていた
今は跡形もなくなったアトリエ
消え去ったのは時代だろうか?
夢だろうか?それとも・・・
paroles: Jacques Plante / musique: Charles Aznavour (1965) ♪
~拙抄訳~
::
by gkz